こんにちは。スタッフのAです。
当院は2007年よりこの京急本線雑色駅前に開業いたしました。
系列医院の原歯科医院本院においては開業は1957年になり、この雑色エリアに根差した歯科医院として地域の皆様の歯科治療を任せていただいています。
さてそんな所縁の深い雑色駅の『雑色』という地名ですが、なぜこの名前が付いたのだろうとふと疑問に思いました。
そもそも『雑色』。何と読むかご存じでしょうか。
私も初めて見たときには『? ざっしょく? ざついろ?』となりましたが、これ『ぞうしき』と読みます。
ではこのあたりの住所が雑色なのかというと、雑色という町はありません。
当院のある仲六郷のように『○○六郷』や、『蒲田』とつく町名ばかりで、『雑色』という町はないのです。
調べてみるともとは『雑色村』という名前だったそうです。
この『雑色』という言葉は、鎌倉時代に宮中で雑務を行う無位の役職の名前だったそうで、その役人たちが多く住んでいたことから名前がついたのでは、と言われているそうです。
ちなみにこの雑色村ですが、明治22年に合併によって六郷村となり、六郷町を経て今の仲六郷や西六郷といった地名になったそうです。
この六郷村というのも、八幡塚村、雑色村、町屋村、高畑村、古川村の五村が合併してできたそうですが、
村は五つなのになぜ六つの郷?と思いませんか。
こちらは、本来六つの村が合併する予定でしたが、一つの村が理由は不明なものの外れ、最終的に五つの村になったそうです。
その時にはもう『六郷』という通称が定着していて、そのまま使用されたのだとか。
地名一つとっても由来や歴史を感じられてとても楽しいなと思います。
雑色駅周辺も、昔ながらの商店街が立ち並び、どこか懐かしい雰囲気のある街で、ドラマのロケ地になったりしたこともあります。
駅も昔は地上駅でしたが、2010年ころから高架化が始まり、今では広い駅前広場を持つ駅となっています。
チェーンではないおいしいお店などもたくさんあるので、街ブラしてみるのもおすすめです。