※下記の診療は系列医院である 六郷歯科クリニック にて行っております。
歯を失う原因の第1位は「歯周病」
歯を失ってしまう主な理由として「歯周病」と「虫歯」が挙げられます。その中でも左図のように、「歯周病」が原因で歯を失ってしまう割合は40%をこえて1位であることが分かります。また、年齢別に見ると、30代から歯周病の割合が急増していることが分かります。
成人の歯周病の罹患率はとても高いと考えられており、程度の軽いものを含めると成人のほとんどが歯周病にかかっているといわれております。ですが、歯周病は普段のケアと定期検診により予防することができます。ご自身の大切な歯を守る為にも正しい予防知識が必要なのです。
歯周病の進行状況
歯周病は、進行してしまうと口臭などの原因となるだけでなく歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。下表は歯周病の進行状況に関する表です。なるべく早い段階での治療が重要だといえるでしょう。
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歯肉炎
歯の周りにプラーク(歯垢)がつくことで歯肉に炎症がおこり、歯肉が腫れるようになります。 -
軽度歯周炎
歯周ポケットが深くなり、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて喪失しだします。歯を磨くと出血も見られます。
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中等度歯周炎
歯槽骨の喪失が増え、歯が動くようになります。膿(うみ)が出ることもあり、口臭も気になります。 -
重度歯周炎
歯槽骨が3分の2以上喪失し、歯がグラグラになり、やがては抜けてしまいます。口臭は、よりきつくなります。
歯周病は万病のもと
歯周病によりガン・心臓病・糖尿病の発生リスクが高まる可能性があります。 喫煙その他のリスク要因を考慮した上でも、歯周病は肺や腎臓、すい臓、血液のガンのリスク増大と大きな関連性があり、全体的にガンを患う可能性が14%高いといわれています。
健康な歯肉と歯肉炎
歯肉炎の主な症状として下表のようなものがあります。少しでもお心当たりがある方は、一度歯科医院で検査を受けることをおすすめします。
健康な歯肉 | 歯肉炎 | |
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色 | うすいピンク色 | 赤っぽい・赤紫色 |
形 | 歯と歯の間がピラミット状 | 丸くふくらんでいる |
感触 | ひきしまりピチピチ | 腫れていてブヨブヨ |
出血 | 出血しない | 軽い刺激で出血する |
歯磨きのポイント
適切な歯磨きによるセルフケアは、健康な状態を維持するための必要不可欠な要素といえます。歯磨きのポイントとして以下のような物が挙げられます。
* 歯ブラシの毛全体を歯面に当てる
* 適正圧でみがく(お使いの歯ブラシの種類によって違います)
* 1~2cmくらいの幅で横に動かします
また、「奥歯の奥」「噛む面」「歯と歯の間」「歯並びの悪いところ」は特に磨き残しやすい箇所です。意識して磨くようにしましょう。下表は歯の平均寿命を表したものです。磨き残しやすい部位と歯の寿命の短い部位が一致していることが分かります。磨き残しがないように充分に注意して下さい。
ただし、歯の形や歯並びは一人一人違う形をしております。つまり、磨き残しやすい場所などは患者様によって違うのです。そこで、歯科医師や歯科衛生士などの専門家による定期的なメンテナンスとアドバイ スを受けることが重要だといえます。