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オッセオインテグレーション

2010.01.08 カテゴリー:コラム

オッセオインテグレーション(osseointegration)

耳慣れない言葉だと思いますが、インプラント治療において非常に重要な現象の名前です。

まず基本的なインプラント治療の仕組みは、歯茎の下の骨にチタン製のインプラント(人工歯根)を入れ、その上に人工の歯をかぶせるという方法で成り立っています。
これによって歯の無い場所にまるで人工歯を作ることが可能になるのですが、その基礎となるインプラントを、日々歯にかかる噛む力などの衝撃に耐えられるほど強く固定することができなければ自分の歯のような使用感を得ることはできません。

そこで要となるのがこの『オッセオインテグレーション』という現象です。

オッセオインテグレーションという言葉はラテン語で骨という意味を持つ『os』と英語で統合、統一を意味する『integration』を組み合わせた造語で、その意味の通り骨との結合現象のことを指します。

現在、骨と結合できる物質はチタン以外に確認されていないため、インプラント治療ではチタンおよびチタン合金製歯根型インプラントがほとんどです。
ちなみにこの現象はスウェーデンのペル・イングヴァール・ブローネマルクという博士が1952年に偶然(・・)発見しました。
血液の研究を行っていた博士は、動物のすねに顕微鏡を付けてその血流を数か月観察した後固定していたチタン製のネジを外そうとしたところ骨とくっついて外せなくなってしまっておりこのことをオッセオインテグレーションと名付け、医学に利用できるように研究を行ったのです。
これによって現在のインプラント治療が確立していきました。

一般的にオッセオインテグレーションは施術後約3~4週で始まり、骨としっかり結合するには約3ヵ月ほどかかります。
この期間中は埋入箇所に力が加わらないようにするため、すぐにアバットメント(土台)やかぶせ物をせずに経過を見ます。
(前歯のように見た目に関わる箇所の治療など、場合によっては即時加重や、インプラントに負荷のかからないかぶせ物を装着することもあります)

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